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生成AIと日本語 [言葉]

現行の生成AIと日本語との関係ではいろいろ不都合が生じるという。日本語の難渋さが根底にあるからだという。そもそも日本人が国際的に活躍できない要因の一つは英語を使いこなすことが出来る人材に乏しいからだという。特に政治家の英語力は低いというのが外国人の見立てである。
日本語の特質の一つとして曖昧性が指摘される。両義性多義性を持つということである。
「彼女は大学を出た後、どうしましたか」という表現について、表現に含まれる内実は一つではないという用語法の例を挙げて、日本語研究者が日本語の厄介さを指摘していた。
彼女が在学生であれば、大学構内を出た後という意味で使われていることになる。大学の学業を終えて社会人になるという意味でも理解できる。会話や文脈の中で落ち着きどころを判断して腑に落とすのが一般である。こうした厄介さを生成AIに学ばせる所に注力しようとする試みが日本語に特化された生成AIだとか。
「手すりを持って降りる」というのも、階段から落ちないように手すりを持って降りると解するのが一般だろうが、手すり本体を持って降りる状態を表現しているとも解することができる。
関西言語圏で育ったものには「なおす」という表現は「元も場所に収めておく、元通りにする」ことを意味するが、東京圏の人には理解できない。「修繕する」という意味で理解するのが一般であるから。
げにも日本語は厄介な表現媒体である。
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